JUDO3.0のイメージ

先日「JUDO3.0」という造語を作りました。
これからの柔道教育のあり方を考えるとき、既存のコンセプトと区別し、対比したほうが分かりやすくなる側面があると思ったからです。
※JUDO1.0とJUDO2.0については以下を参照。
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JUDO1.0 体育

日本の近代化が進められ、義務教育制度が作れていくなか、「体育」というコンセプトが生まれ、これが「国民」に提供されていきます。

JUDO1.0は、この「体育」というコンセプトを導入することで、日本全国に普及することに成功しました。

JUDO2.0 スポーツ

19世紀、英国が見出したエリート育成手法、それが「スポーツ」でした。フランスのクーベルタン伯爵はこの英国式のエリート育成手法を世界に広げようと考え、オリンピックをはじめます。

このオリンピックに参加するため、国際柔道連盟(IJF)が結成され、1964年、東京オリンピックで柔道はオリンピック種目となりました。

JUDO2.0は、「スポーツ」というコンセプトを導入することで、オリンピックを通じて世界に普及することに成功しました。

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先日、道場の先生とJUDO3.0のイメージについてお話する機会があったので、そのイメージを記載します。
 
(1)
先日、運動する人はアルコール依存症になるリスクが半分になる、という研究が発表されました。
単純にいうと、運動する習慣が身につけば、80万人以上いると言われるアルコール依存症の患者が半分になるわけです。
もしバージョンがアップしたJUDO3.0ができたら、この80万人いるアルコール依存症患者を40万人に減らすのは、柔道家の役割だと考えます。
例えば、
医療機関や研究機関と提携し、地域の道場を連携しながら実証研究を進め、アルコール依存症患者向けの柔道プログラムを開発します。
そして、国の医療・福祉サービスの一つとして、この開発したプログラムを全国各地の道場が実施できるように制度設計し、アルコール依存症患者がどこの地域にいたとしても、この柔道をベースにした治療プログラムを受けることができるようになります。
国は、福祉サービスを提供した道場に対価を支払うことになりますが、依存症患者が回復することにより大きな予算削減となるので喜んで実施しますし、道場も雇用が増えます。
(2)
 現在、認知症の患者は大幅に増加しており、今後も大幅に増加していくと言われています。
以前から、認知症の予防や治療に運動が効果がある、という研究が数多く発表されています。
※計算問題を解きながら運動すると認知症改善にいい、
もし、バージョンアップしたJUDO3.0ができたら、運動により認知症の予防・回復を担うのは、柔道家の使命だと考えます。
(1)と同様に、プログラムを開発し、地域の道場が提供できるようになる仕組みを作ったり、または福祉施設の運営を始めたりします。
これによって、認知症患者は減る、国の医療費は削減される、柔道家の雇用は増える、と三方よしとなります。
(3)
現在、うつ病に苦しむ人が100万人以上います。
そして、運動がうつ病の予防や回復に効果があるという研究が発表されています。
うつに苦しむ人がこれだけ社会に多数いるにもかかわらず、そして、運動がうつからの回復や予防に効果があるという研究が多数出ています。
もし、バージョンアップしたJUDO3.0ができたら、うつで苦しむ人々を運動でヘルプするのは柔道家の使命だと考えます。
様々な仕組みが考えられますが、いずれにせよ、日本で100万人以上、世界で3億人以上の人々が苦しんでいて、膨大な予算がこの分野に投入されています。
この社会課題に実効的な解決策を提供できるのであれば、JUDO3.0の柔道家は世界中の人々から必要とされる存在となります。
(4)
「アイデアはいいけど、現実的には難しい」
多くの人がこのようにいいますが、JUDO3.0の柔道家にとって、難しいからやらない、という選択肢はありません。
運動によって人を幸せにする、というのは嘉納治五郎先生から脈々と連なる柔道家の使命であり、ここ十数年の脳の研究は、運動が人を幸せにできる分野をどんどん明らかにしているからです。
(5)
いま福島の子供は、放射能の影響で屋外活動が制限され、運動不足となって肥満傾向にある、と言われています。
JUDO3.0であったら、福島の子供達の運動不足を解消するのは柔道家の役割だと考えます。
たくさんの支援団体が被災地に入り支援をしていますが、例えば、カタリバというNPO団体は、被災地に塾をつくり教師を派遣して子どもたちの学習支援をしています。
バージョンアップされたJUDO3.0であれば、福島の子供達の運動不足を解消するのは柔道家の役割だと考え、例えば、上記のような支援団体を作り、各地で柔道教室を開催し、肥満ゼロの活動に取り組んでます。
以上、バージョンアップしたJUDO3.0のイメージの具体例でした。
上記のほか「柔道プチ留学」もJUDO3.0のイメージを具体化したものですが、それぞれのJUDO3.0のイメージがあると思います。その想いをもった人々がつながり柔道3.0が生まれたら、と思います。
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